空調機器や冷暖房設備において、冷却用水を冷却するために用いられるクーリングタワーですが、夏場や冬場にいざ使用しようとすると、
・異音がする
・異臭がする
・ファンが回転しない
などのトラブルが起きてしまうことがあります。
特に問題無いだろうと、この状態のまま使用を続けてしまうと、クーリングタワーの寿命低下や冷却機能の低下に繋がってしまいます。また、機能低下により放熱用ファンが止まってしまうと、クーリングタワー内の温度が上昇してしまい、最終的には冷却機能が失われてしまう可能性があります。また、軸受け部分の破損やオイル漏れも発生すると、ベアリングなどを私用した回転体から異音や振動が発生し、軸受け部分の焼付きや回転数低下にも繋がってしまいます。
以上の事から、クーリングタワーの新規買替費用を抑え、施設内の作業環境を悪化させないためにも、修理は必須であると言えます。
クーリングタワーの故障における前兆
では、クーリングタワーの修理はどのようなタイミングで行えば良いのでしょうか?
結論からお伝えすると、下記3つの故障の前兆が発生したタイミングで修理を行う必要があります。
①放熱用ファンの回転不良
②ファンベルトの破裂
それぞれが発生する原因を解説いたします。
①放熱用ファンの回転不良
放熱用ファンの回転不良は、インペラに充填剤や異物が付着することにより発生いたします。これは、通過風量やエネルギー効率の低下にも繋がります。
②ファンベルトの破裂
ファンベルトの破裂は、経年劣化やテンション(張り)の掛けすぎによって発生します。これはファンの空回りにも繋がります。また、ファンベルトは劣化が進みやすいため、1~2年に1回のペースで取り換えることをおすすめいたします。
クーリングタワーの故障を未然に防ぐためには
クーリングタワーの故障を未然に防ぐためには、その前兆を把握するだけでなく、定期的な保守点検を行うことをおすすめいたします。ファンベルトやベアリングなどの消耗しやすい部品を交換するのはもちろんのこと、ベルトのテンションやプーリの錆などを確認する必要があります。
クーリングタワーの修理・メンテナンスのことなら丸繁まで!
今回はクーリングタワーの故障の前兆について解説しました。
施設内の作業環境を悪化させないためには、クーリングタワーの故障の前兆を把握し、適切な修理・メンテナンスを行う必要があります。
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