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工場の生産設備修理・メンテナンスサービス

工場ポンプの経年劣化・錆による故障を防ぐ点検チェックリスト―施工事例もご紹介

  • 一也 大竹
  • 10月22日
  • 読了時間: 8分

工場における生産活動の要となるポンプ設備。しかし、過酷な運転環境下では経年劣化や錆による予期せぬ故障が生産ラインの停止を招く深刻なリスクとなります。宮城県内の製造業における工場設備メンテナンスのエキスパートとして、当社は数多くのポンプトラブルに対応してまいりました。


本コラムでは、工場ポンプの経年劣化・錆対策に焦点を当てた実践的な点検チェックリストをご紹介し、実際の施工事例とともに予防保全の重要性について解説いたします。


工場におけるポンプ設備の運転環境と劣化要因


★過酷な運転条件が与える影響★

①連続運転による機械的負荷


工場のポンプ設備は、一般建築物とは比較にならない厳しい環境下で稼働しています。製造業の特性上、多くの工場ポンプは24時間365日の連続運転を余儀なくされており、軸受やシール部品といった回転機械の要となる部品に著しい負荷をかけています。この長期間にわたる無停止運転が、設計寿命を大幅に短縮させる主要因となっています。


②化学物質による腐食環境


工場では製造プロセスの必要性から、薬品・酸・アルカリ性液体などの化学物質を取り扱うケースが多く、これらがポンプの金属部品に直接接触することで腐食を加速させています。特に宮城県内では食品加工、化学工業、金属加工業が盛んであり、それぞれの業種特有の腐食環境がポンプ設備に深刻な影響を与えています。


③温度変化と振動負荷


製造工程での加熱・冷却サイクルにより、ポンプ内部材料は繰り返し熱応力を受け、材料疲

労や寸法変化を引き起こします。また、製造設備との機械的連動により発生する振動や衝撃負荷は、軸系アライメントに悪影響を与え、軸受の早期損傷につながる可能性があります。


★経年劣化の主要パターン★

①機械的摩耗の進行


工場環境下での経年劣化は、複数のメカニズムが相互に影響し合いながら進行します。軸受の転がり疲労は連続運転による繰り返し荷重と潤滑油劣化が相まって進行し、初期の微細な異音から明確な振動へと発展します。この段階を見逃すと軸固着からモーター焼損という致命的故障に至ります。


インペラとケーシング間のクリアランス拡大は摩耗と腐食の両方が原因となり、ポンプ効率の段階的低下をもたらします。この効率低下は所定流量を確保するためのモーター負荷増大を招き、消費電力増加という二次的問題を引き起こします。


②腐食・錆による構造劣化


軸封部のメカニカルシールやグランドパッキンの摩耗による液漏れは、初期段階では軽微ですが、進行とともに漏れ量が増大し、軸の腐食や回転バランス悪化を招きます。化学物質を扱う工場では、この液漏れが作業環境悪化や安全問題に直結するため、早期対策が不可欠です。


ケーシング内面の孔食・全面腐食は構造体の肉厚減少を引き起こし、圧力容器としての安全性を損なう可能性があります。配管接続部の電食は異種金属接触と電解質存在により発生し、構造強度低下や大規模漏水事故のリスクを内包しています。これらの劣化メカニズムを理解し、適切な予防措置を講じることが工場ポンプの長寿命化実現に不可欠です。


なぜ工場ポンプの経年劣化・錆対策が重要なのか


★工場におけるポンプ故障の影響★


生産停止による甚大な経済損失


ポンプ故障が工場運営に与える影響は、一般設備の故障とは比較にならないほど深刻です。製造ラインの心臓部であるポンプが停止すると、連動する全工程が停止を余儀なくされ、時間単価で数十万円から数百万円規模の機会損失が発生します。さらに、製造中断による製品品質への影響は不良品発生コストを招き、納期遅延による顧客信頼の失墜と補償責任という

長期的な経営リスクにつながります。


緊急対応による運営コスト増大


突発的なポンプ故障は計画的メンテナンスの2~3倍の修理費用を要するだけでなく、代替設備の調達や仮設工事、緊急時の残業・休日出勤による人件費増加など、付帯的な運営コスト増大を引き起こします。これらの緊急対応コストは年間メンテナンス予算を大幅に圧迫し、他の重要な設備投資計画にも悪影響を与えることになります。


安全・環境リスクの深刻化


工場ポンプの故障は単なる設備トラブルにとどまらず、化学物質の漏洩による作業環境悪化や二次災害発生の可能性を秘めています。特に薬品や有害物質を扱う製造業では、ポンプ故障が環境汚染や法的責任問題に発展するリスクがあり、企業の社会的信用失墜という取り返しのつかない損失をもたらす可能性があります。


経年劣化・錆が引き起こす典型的な故障パターン


段階的故障進行の危険性


経年劣化による故障は段階的に進行するため、初期の軽微な症状を見逃すことで致命的な故障に発展するリスクがあります。初期段階では微細な振動や異音、わずかな効率低下として現れますが、中期段階になると漏水開始や電流値上昇、運転音の明確な変化が認められるようになります。この段階でも適切な対策を講じなければ、末期段階では軸固着やケーシング破損による完全停止に至り、大規模な修理や設備更新が必要となります。


工場ポンプ点検チェックリスト【経年劣化・錆対策重点版】


①日常点検


・運転状態の基本確認


日常点検では、作業者が五感を使って異常の兆候を早期発見することが重要です。運転中のポンプから発生する音の変化に注意を払い、ガラガラ音や金属音、唸り音などの異音がないかを確認します。手のひらでポンプ本体に触れて振動レベルの変化を感じ取り、運転電流値を定格電流と比較して負荷状況を把握します。

  • 異音の有無(ガラガラ音、金属音、唸り音)

  • 振動レベル(手のひらで感じる振動の変化)

  • 運転電流値(定格電流との比較)

  • 吐出圧力・流量(基準値との比較)

  • 軸封部からの液漏れ量(1分間の滴下数カウント)


②外観による劣化状況確認


ケーシング表面の錆や腐食状況を目視で確認し、配管接続部の液漏れや錆の発生がないかをチェックします。モーター表面の結露や腐食、ベースや据付ボルトの錆・緩みも重要な確認ポイントです。


③週次点検(毎週実施)


・詳細な運転状態測定


週次点検では、日常点検で得られた情報をより詳細に数値化して記録します。軸受温度を表面温度計で測定し、モーター絶縁抵抗を専用測定器で確認します。簡易振動計を使用した振動測定により、機械的な異常の進行度を把握し、軸封部漏れ量の定量測定で劣化の進行速度を評価します。


  • 軸受温度測定、モーター絶縁抵抗測定

  • 振動測定(簡易振動計使用)

  • 軸封部漏れ量の定量測定


機械的構成要素の状態確認


カップリングのゴム劣化や偏心状況、配管の熱膨張による応力発生、電気配線の絶縁劣化や端子の緩みなど、ポンプシステム全体の健全性を確認します。


④月次点検


月次点検では、より専門的な測定機器を使用して内部状況を推定します。軸受グリースの色調や粘度変化を確認し、超音波厚さ計を使用して配管内面の腐食状況を測定します。制御盤内の結露や腐食状況も重要なチェックポイントです。

  • 軸受グリース状態確認(色調・粘度変化)

  • ケーシング内面状況(可能な範囲での目視)

  • 配管内面腐食状況(超音波厚さ計測定)


ポンプ性能


電力・流量・揚程の関係から効率を算出し、キャビテーション発生の有無を確認します。運転特性曲線との比較により、経年劣化による性能低下を定量的に把握します。


⑤年次点検


分解点検による内部状況確認


年次点検では分解を伴う詳細な内部点検を実施します。インペラの摩耗・腐食状況を直接確認し、軸の摩耗・腐食・曲がりを精密測定します。ケーシングの肉厚を超音波厚さ計で測定し、構造強度の維持状況を評価します。軸受の状態確認とグリース交換も必須の作業項目です。

  • インペラ摩耗・腐食状況の詳細確認

  • 軸の摩耗・腐食・曲がり測定

  • ケーシング肉厚測定(超音波厚さ計)

  • 軸受の状態確認(グリース交換・損傷確認)


当社における施工事例


陸上ポンプ更新工事


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まず当社にて現地訪問を行い、機器の状況調査を行いました。今回、ポンプをコンクリートに固定した設置をしていたため、基礎工事も必要な状況でした。また、配管・バルブは既設のものを利用する計画で進めていましたが、錆の影響が大きく、こちらも取替が必要でした。


上記をもとに、基礎工事・ポンプの入替・配管バルブの更新を一貫対応いたしました。



工場ポンプの修理・メンテナンスは宮城工場修理・メンテナンス.comにお任せください


工場ポンプの修理・メンテナンスは宮城工場修理・メンテナンス.comにお任せください。

過酷な運転環境に晒される工場ポンプの経年劣化や錆による故障は、生産停止という甚大な経済損失と、安全・環境リスクを招く深刻な問題です。


宮城県内の製造業を熟知した当社は、日常・週次・月次・年次の各段階に応じた実践的な予防保全を提供し、ポンプの長寿命化と安定稼働を実現します。


「予期せぬ故障をゼロにしたい」、「突発的な緊急コストを削減したい」とお考えの際は、ポンプ設備のエキスパートである私たちに、ぜひ一度ご相談ください。



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